こんにちは。エクセルソフトの田淵です。
Android エミュレーターを用途に合わせて比較してみたいと思います。
2016/2 の情報でアップデートしました。Visual Studio Emulator for Android 中々良いですね。
比較対象
- Android SDK 謹製 ARM エミュレーター
- Intel HAXM を使用した Android SDK x86 エミュレーター
- Genymotion
- Xamarin Android Player
- Visual Studio Emulator for Android
比較
凄く個人的な比較項目ですがご了承ください。
なお、実機があれば実機を使用するのが一番良いです。
ARM | x86 | Genymotion | Xamarin Android Player | VS Emulator | |
---|---|---|---|---|---|
動きの軽さ | 重い (高スペックのマシンであればそこまで重くない) | マシンスペックが良ければ快適 | 試してないですが、かなり快適な模様 | 多分一番快適 | 起動まで少し重いが起動すれば快適 |
ベース | ARMエミュレーター | Intel HAXM | Oracle Vertual Box | Oracle Vertual Box | Hyper-V |
用意された Android イメージ | すべて | ARM とほぼ同じ | 2.3, 4.1, 4.2, 4.3, 4.4, 5.0, 5.1, 6.0 | 4.1, 4.4, 5.0, 5.1, 6.0 | 4.4, 5.0, 5.1, 6.0 |
機能・便利な点 | クソほど重い Android 純正の ARM 命令を処理できるエミュレーター。 | 軽い無料の純正高速エミュレーター | Genymotion 製高速 x86 エミュレーター。カメラ、GPS、加速度センサーなど標準的な機能はカバー。Android Studio や eclipse との統合やコマンドラインからの操作も可能。 | Xamarin 製高速 x86 エミュレーター。カメラ、GPS、加速度センサーなど標準的な補助機能はカバー。Windows と Mac で動作。Open GL が動くのでゲームの実行も可能。画面サイズを動的にスケール可能。Google Play Service がインストール出来るため、マップも動作可能。 | MS 製高速 x86 エミュレーター。カメラ、GPS、加速度センサーなど標準的な補助機能はカバー。Hyper-V なので Windows Phone Emulator と共存が可能。 |
Google Play 対応 | × | × | ? | ○ | × |
APKドラッグ&ドロップでインストール | × | × | ○ | ○ | ○ |
価格 | Free | Free | Free: 非商用 / INDIE: 1名の企業(個人事業主)のみ使用可能で 年$136 / Business: 制限なし。年$412 | Xamarin の Indie 以上のユーザーのみ使用可能 | Visual Studio 2015 同梱。Visual Studio Community でも使用可能。 |
弱点・制限事項 | 重い | 設定が少し手間。Google API のイメージを使用することでマップも動作する(はず)。 | 有償。Open GL 未サポート(?) | Xamarin ユーザーに限定される。Open GL で描画するため、リモートデスクトップで使用できない。 | Windows ユーザー、VS ユーザーに限定される。Open GL 未サポート。 |
適した用途 | なし | お金を掛けずに悪くない環境を作りたい。なるべく余計なものはインストールしたくない。 | お金かけてもいいから快適な環境を作りたい。Xamarin や VS 以外でも使いたい。 | Xamarin ユーザー。Mac ユーザー、マップ関連のアプリ開発者。 | Windows Phone アプリの開発者 |
備考 | インストール | 機能 | Xamarin Android Player を使うには | 仮想 Android マシンのメモリ使用量の変更方法 |
まとめ
Hyper-V で仮想マシンを立てていたり、Windows Phone 8.x、Windows 10 Mobile の Emulator を使っている方は、Hyper-V だけですべてが賄える Visual Studio Emulator for Android が良いでしょう。
Xamarin 開発者で Windows 10 Mobile、UWP やらない方で、Hyper-V をオンにしていない方は Xamarin Android Player が良いでしょう。Vmware で仮想マシンを立てている方は Xamarin Android Player の VirtualBox と競合するかもしれませんので、実機が安定だと思います。
その他のネイティブ Android 開発者はお金に余裕があれば Genymotion、無料が良い方は x86 Emulator でしょう。
ARM エミュレーターはクソなので触らないようにしましょうw
好みもあるかと思いますので、上記を参考に色々触ってみると良いと思います。
Xamarin 気になった方は
是非 ダウンロード(直接) / ダウンロード(弊社経由) して触ってみてください。 学習用リソース や JXUG リンクページ に参考資料を纏めてますので併せてどうぞ。
Xamarin の情報が欲しい方はこのブログも購読いただいたりすると嬉しいです。
以上です。